
子宮にできるがんを総称して「子宮がん」といい、頸部にできるがんを子宮頸がん、体部にできるがんを子宮体がんといいます。以前は頸がんが90%を占めていましたが、近年では体がんが30%を超える勢いで増えています。
子宮頸がんの発生には「ヒトパピローマウイルス」の感染が危険因子といわれています。性交渉によって感染しますが、その多くは自然に消滅します。
感染したからといって必ずがんになるわけではありませんので心配しすぎないでください。ただし一部の場合、高リスク型の持続感染などで危険が高まるとされています。
最近では20歳代の若年層に子宮頸がんや異形成の増加がみられるため、子宮がん検診の対象者が20歳以上になりました。
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子宮がんは、早期の段階で発見し治療すればその多くが完治できます。
がんの早期発見には、自覚症状のないうちから子宮がん検診を受けることが重要です。 |
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検診内容と流れ
1.問診
最初に問診票に記入します。自分の最終月経がいつから始まったかを正確に覚えておきましょう。
2.視・内診
子宮が大きくなっていないか、卵巣がはれていないか、膣や頸管にトラブルがないかなどを診察します。このとき、受診者が緊張したりすると、おなかがかたくなって、正確な診断ができなくなってしまいます。ゆっくりとおなかで深呼吸するなどして、リラックスしてください。
3.細胞採取
細胞診をするために、子宮頸がんの発生しやすい部位を専用の細胞採取器具でこすり、細胞を採取してスライドガラスに塗抹します。時間はほんのちょっとで終わります。
4.細胞診検査
細胞診検査は保健センターに郵送され行われます。
検査結果が出るまでに1週間ほどかかります。結果は検診実施機関に郵送します。
5.検診結果について
検査結果は検診実施機関でお聞きください。
※異常が見られない場合でも、定期的に検診を受けましょう。
子宮がん検診の結果、さらに精密検査が必要とされたら…
検査で細胞診異常(Va以上・疑陽性以上)が認められた場合は、細胞診の再検査や精密検査を受けるように指導されます。主治医の指示に従って必要な精密検査を必ずお受けください。なお、保健センターでも医療機関からの検査依頼があれば、精密検査を行っています。
子宮精密検査
1.細胞診検査
2.コルポ診検査 |
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3.子宮頸部組織検査
4.子宮体部組織検査 |
詳しくは、
子宮精密検査ページをご覧ください。
保健センターで行う細胞診検査について
保健センターでは、区内の検診実施機関(医療機関)から送られてきた細胞標本を染色し“細胞検査士”によって標本全体を詳細に観察するスクリーニング検査を行い、異型細胞などが見られると“細胞診専門医”が細胞判定を行ないます。そして、この結果は、再び区内の医療機関に戻されます。
頸がん検診の細胞診判定
| クラス I |
正常 |
| クラス II |
炎症性の変化や、ごく軽度の異型細胞が見られるが良性である。 |
| クラス IIIa |
軽度〜中等度の異形成が考えられる。 |
| その他、腺型などの異型細胞を認める。 |
| クラス IIIb |
高度異形成が考えられる。また、がんが疑われる異型細胞を認める。 |
| クラス IV |
早期のがんが考えられる。 |
| クラス V |
浸潤がんが考えられる。 |
体がん検診の細胞診判定
| 陰性 |
正常 |
| 疑陽性 |
内膜増殖症などの異型細胞や、がんが疑われる異型細胞を認める。 |
| 陽性 |
がんの存在が考えられる。 |
担当医より

技術の発達に伴い、この細胞診断は非常に精度が高いのが特徴です。
大まかに言えば、検診の段階でがんや他の疾病の疑いがあり、精密検査が必要だと診断される人は全受診者の約1〜1.5%です。世田谷区の検診で発見される子宮がんのうち約70%は初期がんです。
最近の検診の状況から頸がんも体がんも、年齢が若年化しているという印象があります。まだ若いから大丈夫だと安易に考えずに、ぜひとも積極的にがん検診を受けてください。
| 浸潤がんの悪性細胞 |
上皮内がん由来の細胞 |
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線維状の悪性細胞と壊死背景 |
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大小不同のみられる小型悪性細胞 |